こころ安らかに長期分散積立投資

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生命保険は損失回避心理をついた商品

  生命保険については、以前いろいろと検討したことがあります。Nikkei styleに似たような記事がありました。

 日本は、国見皆保険制度であり、毎月一定額を払って病気やけがの時に安心して医療が受けられます。したがって、先端医療を受けない限り高額医療費制度で毎月の支払上限が決まっており、基本的に民間の医療保険に入る必要がないというのが私の結論です。

 では、なぜ保険は売れるのかは、実はよくわかっています。

毎月一定保険料を払い、周りも払っていると思っているので、感覚的には水道光熱費などの固定費としがちです。

 そして、たまに入院やけがをしたときに保険金がでるととてもうれしいです。毎月払っている保険料を忘れて。この心理はまさに損失回避という人間が根本的に持っている考え方からきていると思います。

 病気やけがは誰でも経験したくない、マイナスの状態です。これをゼロに戻すにのに誰だってお金を払いたくない。しかし、保険金があればだいたいプラスになります。

そうすると、マイナスをゼロに戻す+αでお金も増えるので、病気、けがをしたことも経済的にはプラスだったという錯覚に陥るのです。

 私は、先進医療特約を付けるため、入院けがの保険の最低額掛け金に加入しています。先日、ひょんなことから簡単な日帰り手術をしたのですが、保険金がおり若干プラスとなりました。その際、保険に入っててよかったと一瞬思いまいした。

 経済行動学でも言われている通り、人間は損失回避をしたいので、掛け金が実際に受け取る保険金より多くても保険に入り続けるのだと思います。頭ではわかっているのに。
style.nikkei.com