正規分布と暴落用資金
最近仕事で±3σ、±5σといった言葉を使っています。
モノづくりをするうえでの確率論の話です。
このことは、投信信託でも応用でき世界中に分散された株式は、年度ごとの成績では正規分布していると考えていいと思います。
私は以下のようにざっくり考えて(定義)しています。
平均:5%, 標準偏差:15%
年平均で5%自分のファンドが上昇する。ただし、マイナス側だけを考えると、-σ=-10% 6年に一度、 -2σ=25% 50年に一度発生します。
リーマンショックは-3σ=-40%に達していますので、本来は666年に一度しか発生しないことになっていますので、少し行き過ぎですね。
プラス側を考えるとウハウハしますが、プラス側は考えなくていいです。それは、仮にそうなっても誰も困らないからです。
マイナス側に振れたときは、〇〇ショックという言葉が踊り、資本主義の終わり=この世の終わり、大不況、株券紙切れなどの多くの不安を誘う文言をメディアが叫びます。そして、GIPFの運用責任者が国会に呼ばれ、一斉に責められるという光景が目に浮かびます。さらに、今までプラスだった自分の証券口座が軒並み、赤字にかわり一部のブロガーも株で失敗。やっぱり貯金しておけばよかったなどと言って、ブログを閉じるでしょう。
その時に、上記を知っているのと知っていないのでは大きな違いだと思っています。
私は技術系の人間です。理屈は十分に理解しています。あとは、それを信じる力と暴落時に買い増しできる現金を持っておくことだと思っています。
もちろん、毎年長期分散積立投資を行います。無理のない範囲で。それは暴落した時に一気に資金投入するという考え方ではうまくいかないからです。基本的には、平均5%の複利の波にのる。そして、暴落時に心が痛まないように買い増す。これを行うことが長く投資を続け、老後の生活を豊かにしてくれるコツではないかと思っています。
昨年のコロナショックの際も額としては40万と結果的には少ないですが、買い増ししました。あと、5年後くらいに来るであろう〇〇ショックに備えて、現金を持っておこうと思います。