こころ安らかに長期分散積立投資

「長期、分散、積立投資」のブログです。

投信販売、米株集中に転機

投資信託の販売に変化が起きている。米国株の指数に連動するタイプに人気が集中してきたが、毎月分配型投信や高利回り債券、インド株で運用する投信への資金流入が目立つ。

 

www.nikkei.com

 最近全世界的に株価が伸び悩んでいる。一昨年までイケイケどんどんだった米国S&P500インデックス投信などから毎月分配型やインド株投信への資金流入が目立つとのこと。

 日本人の金融リテラシーの低さを証券が会社がうまく利用して、回転売買で手数料を稼ぐという悪しき慣習が再燃してきました。

 長期分散積み立て投資を金融庁が推進し、NISAで毎月分配型などの不良投信を排除したにもかかわらず、元本保証で毎月小遣いが分配されるという魔法の投資を想像させる投信に資金が戻ってきていることがとても残念です。

 そんなに毎月お金が欲しければ、VT(オルカン)やVOO(eMaxis slimS&P500)を一括購入し、毎月必要な額を取り崩しをしたほうがよっぽどましですが、金融リテラシーが低い人は考えることができない。

 証券会社に薦められて(或いは友達から聞いて)そんないい商品があるなら買っておこうと思ってしまう。元本保証ではないと説明されても、楽観主義で元本を割らないこともあると考えてしまう。「運用」をしているという特別感があり、貯金しておくよりも良い判断ではと考えてしまっていると思います。

 また、インド株も中国の次はインドですよと乗せられて3%程度の購入手数料と信託報酬を払ってまで購入する。VTやVTIなどのインデックスETFよりも儲かるので手数料がかかってもしかたないと思ってしまう。実際に経済成長するのと株価が安定的に上昇するというのはイコールではないです。中国を見ればわかるように資本主義経済でなければ、株式は育ちません。政府の介入、支配が強い場合は市場に対する信頼が得られないのです。インドは中国とは違いますが、市場の整備が未熟なためお金を集めるだけの信頼がまだないと思っています。