書評:中くらいの幸せはお金で買える 藤原和博著
藤原和博さんの「中くらいの幸せはお金で買える」です。
日本は、発展途上国のようにみなで同じモノを買う時代から、ヨーロッパのようにモノ以外に価値を見出すようにならなければ、幸せになれないということのようです。
私もこの考え方に同意しています。
テレビCMや広告のキャッチコピーに踊らされ「いつかはクラウン」など豊かさの指標は、常にモノであらわされているように思います。
同僚も、親せきは楽して金を稼いでいるから羨ましいなどいいますが、年収を上げてモノを買えば、もっともっととなり、結局はこころやすらぐことはありません。
これこそが、日本人が幸せとは感じられない大きな原因だと考えています。
以下なるほどと思いましたので、備忘録として。
第八章 「時間」を買う
私は貧乏性なので、「時間」を金で買うということを意識的に行っていません。
この本は、この章ではそこの考え方を補正してくれたので紹介します。
私は、サラリーマンですがいわゆる残業がでない職位のため、残業をすればするだけ
時給は減ることになります。
したがって、フリーランスのように、時間を買うことで、たとえば家事を外注して、じぶんの仕事を行うと、お金を稼げるということではありません。
こういう背景から、あまり、時間を金で買ううまみがないと思っていました。
ところが、著者は時間を買うことで、その時間を自分がクリエイティブになれる時間、幸せを享受できる時間(本を読む、家族と過ごす)に充てることができるというわけです。
こう考えると、いわゆる年俸制サラリーマンでも、時間を買うことの大切さがわかってきます。