楽天証券 新春講演会2019(4.島耕作から見る日本の未来)
漫画家の弘兼憲史さんの講演です。
-災害で獺祭の工場が被害を受けた
-酒そのものタンクは被害がなかったが、温度調節をする電源が落ちた。
-高い品質管理をブランドとしている獺祭としては売れないので、廃棄する話があった。
-社長と話をして島耕作獺祭という別のブランドで売ることした。
-1200円で売り、200円を被害を受けた各県に均等寄付することにした。
-58万本が即日完売。10億円以上の損害を受けたが、結果としていい使い方ができた。
-団塊の世代が2030年ころには亡くなっていく。そこから日本の人口減少は続き、100年後4300万人になる。
-老人が増えるのだから、消費増税は当たり前。
-ハンガリー29%、北欧25%、中国17%、ドイツ20%、アメリカ8%前後。
-日本が10%というのは、各国と比較しても多くない。これから20%にもなるだろう。
-人口が減るとGDPが下がるので日本の国力はなくなっていく。
-2060年 日本のGDPは米国、中国、インド、ブラジルに抜かれる。
-人間は生まれた瞬間から死ぬプロセスを歩んでいる。
-最近は技術が進み、狙った遺伝子を組み替えられる。糖尿病など遺伝的な病気はなくすことができるようになってきた。
-しかし、ナチスがやろうとした、優秀な人だけを作ることもできるようになる。
-倫理が必要。
-国際リニアコライダ(INC)プロジェクトを島耕作に書く。
-リニアコライダにて、世界中の素粒子物理学の専門家を東北に誘致する計画がある。
-1950年くらいから研究が始まり、スイスのジュネーブに学者を終結させた。
-岩手の北上山地に直線20kmの実験設備を作ろうとしている。
-これは、2000人以上の物理学者が岩手に来て、シリコンバレーのような街になる。
-最低30年以上は経済効果が見込める。建設費用は500億円。日本が半額負担。
-しかし、日本政府がGoをしない。バックには、学識団体が反対しているから。
-そこだけだけに集中すると、ほかに研究開発費が回らなくなる。
-妬み、やっかみが根底にある。非常に低次元。
-3/7までに回答をしなければ、この話が中国に行く。
-日本が進んでいる素粒子物理学の覇権が中国に持っていかれる可能性がある。
-この話は、三菱重工業の社長さんからマスコミが報道しないので、漫画で取り上げてもらえるように話があり、島耕作で書くことにした。
→ 島耕作を書いているだけあって、見識が深いと感じました。獺祭の社長や三菱重工の社長と知り合いというのも、世相を映す島耕作ならではですね。
日本のマスコミは、もりかけなどのお茶の間が喜ぶような話題しか取り上げないのは確かですね。テレ東のワールドビジネスサテライトくらいしかこの手の話題は取り上げないのではないでしょうか。
楽天証券 新春講演会2019(3.アマゾンの大戦略と次世代自動車産業から予測する2022年の世界)
新春講演会の内容です。
3.アマゾンの大戦略と次世代自動車産業から予測する2022年の世界
-トヨタは自動車産業にもデジタル化が必要なことに気づいている。
-デジタルトランスフォーメンション 会社を芯までデジタルに。
-企業文化をスタートアップのようにする。
-CES2019にてGoogleの自動運転タクシーに続き、GM、Ford、ダイムラーも商用化。
-中国のBaidu百度もapollo計画と銘打って自動運転を実用化している。
-自動運転バスが21地点で運行しており、車両をすでに量産している。
-J.D com(中国企業)も宅配用の自動運転車、ドローンも実用化
-ペンス副大統領は10/4にアンチ中国演説を行った。
-トランプをリスペクト、アメリカは軍事的強国になる、中国を仮想敵国としている。
-アメリカはHUAWEIめとした中国IT企業に覇権を渡すわけにいかない。
-Greaterアメリカと中国の世界で分断される。
-中国はGreater アメリカに入ってこれない。
-China nameはリスク。中国と不用意に付き合うとアメリカから梯子を外される。
-ソフトバンクの5Gのように
-Amazonのアレクサは2万機器とコネクトされている。
-Amazonの社是は1.[地球上で最も顧客第一主義の会社」
-人が人間として持っている本能や欲望にこたえる事
-テクノロジーの進化により高度化する「問題」「ストレス」を解決すること
-Amazon Goは買い物をしていることを感じさせない。支払いをしていることを感じさせない。
-2.「低価格×豊富な品揃え×迅速な配達」
-3.「大胆なビジョン×高速PDCAへのこだわり
-企業文化をスタートアップのようにスピーディーなものにする。
-リーンスタートアップ後、指数関数的に成長する。
-こだわり、It’s Still Day1(初日、創業日)
-Day2(二日目)=大企業病にならないように注している。
→竹中さんの後だったので、うすぺっらい感じがしました。全体的に事実をつらつらと述べる程度で裏を読んだ解説、持論が少なかったように感じます。
Amazonが「低価格、豊富な品揃え、迅速な配達」といわれると、低価格のみ微妙な時があります(Kakaku.comの方が安い)が、品揃え、迅速な配達は群を抜いていると改めて感じました。
投信積立:楽天カードクレジット決済をはじめました。
先日、楽天証券 新春講演会2019で宣伝のあった楽天カードクレジット決済での投信積立てをはじめました。
SBI証券をメインとしているので、eMaxis国内債券を5万円/月積立、すぐに解約することにします。つまり、ポイント狙いです。
これで約500円分のポイントが毎月付与されるので、年間で6000ポイントが手に入る予定です。通常楽天スパーポイントはEdyと交換できるようですが、楽天証券からのポイントはEdyに交換できない?ような記載があったので、2月初めに試してみます。
だめでも、楽天市場での買い物は使えるはずなので特に問題はないかと思っています。
また、通常の買い物でもKYASHに楽天カードを紐づけているので、3%(2%キャッシュバック+1%ポイント→Edy)引きで買い物ができることになります。
塵も積もれば山となるですので、しばらくはこの組み合わせ+リクルートカードプラス(KYASHが使えない場合)を使っていきます。
楽天証券 新春講演会2019(2.変化する世界秩序と日本経済 竹中平蔵(慶応義塾大学名誉教授/東洋大学教授))
さて、一番聞きたい竹中平蔵さんの講演です。
2.変化する世界秩序と日本経済 竹中平蔵(慶応義塾大学名誉教授/東洋大学教授)
-今年2019年は、大きくスイングしながら経済が活性化する。
-そのけん引役は第四次産業革命(Big Dataと人工知能)
-2019年はおおきなイベントがある。
-2018年の振り返ると、災害、地震、入試改ざんなど「災」の歳であった。
-菅官房長官に漢字一文字を尋ねると「成」 大型法案が通過した。
-日本の景気は、リーマン以降緩やかに回復している。大いなる安定期。
-アメリカ経済は大型減税にて強気
-金利が上昇すると、インフレを誘発。結果金融引き締めになる。
-トランプが金利を上げないようFRBに圧力をかける。結果、株価があがる。
-ボラタリティ大、米中貿易戦争、アメリカ型資本主義 VS 中国国家型資本主義の戦い
-米は中国に利する企業を認めない。
-ファーウェイの5Gは新アメリカ国は採用できない。
-第四次産業改革
-2011年 メルケルさんがインダストリー4.0と言い出した。
-すべてのものがインターネットにつながる。
-日本の空港の出入国審査は、顔認証(人口知能)を採用済み
-出入国は、国家権力の行使。そんなところまで、人工知能がすでに活用されている。
-このシステムは、NEC,パナソニックが開発している。日本企業は技術力がある。
-ドイツに遅れる事5年、2016年に安倍内閣から人工知能という言葉がでてきた。
-Big DataとAI(人工知能)を用いたSuper city構想がある。
-Googleは、カナダのトロントをSuper cityとする方針を打ち出した。
-中国も同様の都市を作っている。そこでは、キャッシュレス決済、信用ポイントなど使う。
-日本では、住民の合意を得るのが大変で、実現は難しい。住民投票などが必要。
-中国では、アリペイ(キャッシュレス決済)を6億人が利用している
-Tell us oneceができる。(例えば、住所変更する際、一度申請すれば、住民票、運転免許証、ガス、電気などの手続きが自動的に行われる)
-日本には働き改革が必要
-大企業は、年功序列、終身雇用はOK
-ベンチャー企業、スタートアップ、マクドナルドのようなアルバイトばかりの企業はNG
-日本のサイバーセキュリティ人材は20万人不足している。
-大学で初期教育を受けて別の業界に就職しているような人をリカレント教育が必要。
-リカレント教育=学びなおし
-多様な働き方ができるよう見直しが必要
-大企業は兼業をみとめるべし。ただし、ルールは必要。
-今年はどうなるか?
-安倍首相はプーチンと3回会う予定。
-北方領土に二島返還を目指す。
-今年は忙しい
-5月 天皇退位。大型連休となり、国会審議時間が短くなる。
カジノが始まる。カジノがなかったのはG7の中で日本だけ。
1兆円プロジェクト。観光立国を目指すなら必要。
-6月 G20開催。米中の間を取り持たなければならない。
-7月 参議院選挙。衆参同時選挙もあり得る。
衆議院選挙は、政権選択で国民は慎重だが、参院選は日ごろの不満が噴き出るれがある。
北方領土2島返還の是非を問うなどの大義名分を打ち出して、衆参同時選挙に持ち込む可能性もある。
-10月 消費増税。5.6兆円がはいってくるが、景気が悪くならないような手を打たなければならい。
→ さすが竹中さんという話でした。
米中貿易戦争というよりも、Big DataとAIという第四次産業の覇権戦争というのが本当の理由のようです。
日本はいい技術をもっているのに、結局は政府が思い切って動けない為、技術の個別売り程度に収まっている。言ってみれば、部品サプライアーといった位置づけでもったいないと感じました。
楽天証券 新春講演会2019(プログラム、1.新年のご挨拶)
楽天証券 新春講演会2019に行ってきました。
プログラムは以下です。
2.変化する世界秩序と日本経済 竹中平蔵(慶応義塾大学名誉教授/東洋大学教授)
3.アマゾンの大戦略と次世代自動車産業から予測する2022年の世界
5.2019年 日本株式投戦略 窪田真之(楽天証券経済研究所 チーフ・ステラジスト)
6.2019年 為替相場見通し 佐々木融 (JPモルガン・チェース銀行為替資本統括本部債券為替調査部長マネジングディレクター)
7.2019年 米国経済・株式相場の見通し 堀古英司 (ホリコ・キャピタル・マネジメントLLCプレジデント&CEO)
サマリです。
2018年は外国人が相当日本株を売った為、株価が下落した。
一方で年初からFRBの発言で大きく上昇した。
(宣伝)楽天カードクレジットで積立投資ができるようになった。
ノーロード投信を買えば1%のポイントがつく。
Market speedⅡを開発、配布した。ぜひ使ってほしい。
→冒頭10分の挨拶ですが、楽天カードクレジット決済をしようかなと考えました。
現在、面倒くさいのでSBI証券一本で積み立てしてますが、国内債券を上限いっぱい5万円/月を買って、すぐに売却する(投資信託なので実際は即日売却できませんが)と約1%のポイントが得られると思います。
つまり、年間約6000円のポイントが得られます。この手間をどう考えるかですね。
eMaxis slim国内債券の動きを見ると、損はしないのではないかと考えていますが、そこまでして楽天証券から買うかということで悩んでいます。
毎月12日積立申し込み締結日、翌月1日積立指定日、翌月27日カード支払日というスケジュールなので、2月から買おうとすると今日が締め切りになります。
ちょっとあと数時間悩んでみます。
次回、2.変化する世界秩序と日本経済 竹中平蔵(慶応義塾大学名誉教授/東洋大学教授)をアップします。
日本株に「買い場到来」 トウシル
新年あけましておめでとうございます。
今年初めての投稿になります。
さて、最近世界同時株安とマスコミが囃し立てないと思っていたら、「アップルショック」という言葉がでてきました。数年に一度は、〇〇ショックが来るはずなので、きたかと正直安心しています。
ところで、トウシルに楽天証券の窪田さんが、日本株に「買い場到来」と判断する理由という記事がありました。
本当に買い場なのでしょうか。
確かに、最近日経平均は最高値から4,5千円下落しているので、2割程度下落していることになります。しばらく下げると、上昇に転じることは経験則でわかっていますが、しばらくが数か月なのか、数年なのかは誰にもわかりません。
しかし、世界経済も、日本経済も悪くはないと思っています。米中貿易戦争や大衆迎合が一部台頭していますが、これも一時的だと見ています。数年レベルで、正常な資本主義経済(=人口増と人間の欲望による資本の拡大)に修正されると考えています。
人類は、昨日より今日、今日より明日便利で快適な生活をしたい、隣人よりも生活レベルを上げたいと思っている。これが人間の本能である限り、資本は拡大し格差も拡大する。そのように考えると、世界の資本は成長し続ける。その一部として日本の資本も拡大すると思います。
したがって、今後人口減少が続く日本に集中投資する必要はなく、世界に長期分散積立投資がベストです。